米財務省は16日、2009年度(08年10月〜09年9月)の財政赤字が1兆4171億2100万ドル(約129兆円)と、史上初めて1兆ドルの大台に乗せたと発表した。
未曽有の金融危機や戦後最長の景気後退に対応して導入した金融安定化策や景気対策に伴い歳出が増大する一方で、所得・法人税減少で歳入が縮小、赤字額はこれまで最大だった前年度の3倍強に膨れ上がった。
赤字は国内総生産(GDP)比では10.0%と、前年度の3.2%から大幅に上昇、1945年度以来の最悪を記録した。
財務省によると、09年度の歳出は前年度比18.2%増、歳入は16.6%減。
財務省は「09年度の赤字は主として前政権から引き継いだ歳出、税政策の産物だ」と指摘。
オバマ新政権下の金融、景気対策は赤字の24%を占めるにすぎないと強調した。
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